というサービスが出てきました。
レンタカーを借りた人がジャスタビで運転手を探して、その人の運転を依頼する、というものです。その運転手は第二種免許を持ってなくてもいいようです。
その違法性について琉球日報で
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-286524.html
と書いてあります。
ジャスタビはホームページ上で、「レンタカーを借り受けた利用者自身の自由な行為として従来から一般的に認められている」と言っています。
これについて私なりの解釈を書きたいと思います。
道路運送法第2条では
「旅客自動車運送事業」とは、他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して旅客を運送する事業
とあります。
自分が所有しているか、使用者に載っているかどうかはここでは記載ありません。
というか、逆に言えば「有償で、自動車を使用して旅客を運送」をするにはこの許可が必要であり、その基準として「車検証上の使用者がその者でなければならない」ということがあります。
車検証に載っていないから、お金をもらっても他人の車を運転してお金をもらってもいい、という理屈がどうやっても理解できません。
逆に、車検証に名前が載っていない時点でその車で他人を有償運送していいはずがないと思っています。要するに許可要件を満たしていないということです。
(そもそもタクシーの許可なんて今の世の中、ほとんどおりませんが)
レンタカー業者も運転者免許証コピーをもらいます。
その時にその他人のコピーももらうのでしょう。
レンタカー業者は一緒にくれば別にその人が友達かどうかなんて気にしません。
形式としては
「あるサイトでその日その場所で知り合った友人です。その人も一緒に旅行に行きます。で、その人が友人として運転者担当です。運転するのは大変なのでみんなでお小遣いをその人にあげます」
という理屈なのでしょう。
でもそんなこと言ったら多くの許可に脱法の合法行為が認められてしまいます。
しかも二種免許持ってないのだから相対的にかなり危険です。
ほぼ白タクです。
意図的に白タクを脱法しようとしている意図は明らかです。
そして旅客運送事業の許可要件もまったく満たしていません。
訪日観光外国人が増えるからと言って、民泊ならはまだ人命には直結しませんが、こっちの問題は破壊すると即人命に繋がるので安易には進めてほしくないですね。
これはウーバーライドシェアについても同様の理屈です。
正直言うと、上記の理屈でギリギリグレーに解釈できなくもないですがきっと厳しいです。
おそらくこの流れが進むのであれば、そのドライバーさんはなにかしらの公的な講習を受けて、どこかの行政に登録をするような形になるのでしょう。
しかし、そのような人が人身事故を起こしたらどうするのでしょうか?半分違法かもしれない事案について損保会社は保険を受け付けてくれるのでしょうか。
そして、死亡事故があってもジャスタビは「私は関係ありません」と言い張るのでしょうか。DNAのキュレーションサイトのような末路が目に見えていますよね。
ビジネスモデルとしては、今のシェアが流行している中で特に目新しいものではありません。誰でも思いつくモデルです。
しかし、それを実現するためにはさまざまな許認可をクリアするのは本来の流れです。
白タクだってちょっとしたバイト感覚でやっているからまだ存在するだけであり、これがしっかりとしたビジネスにならないのはやはり違法と認められているからです。
白タクだって駅前で「友達になりましょう」と言って、じゃぁ遅いから家まで送ってあげるということで、送ってあげてお小遣いもらう、という理屈にしたらOKか?という話になります。
脱法のビジネスモデルが流行してしまうのであれば、それは法治国家としては大問題になるでしょう。タックスヘイブンと同じようなことです。
ジャスタビは企業の説明責任として、少なくともホームページ上に
「万が一、当社紹介ドライバーが死亡事故を起こした場合」
をQ&Aに掲載するべきだと私は思います。
脱法だけして、本当に大事なところを隠す契約はフェアではありませんね。
しかし、輸送の安全を第一とする法律と同居はできません。
安価なサービスはほとんどすなわち安全は低下します。すなわち命の危険は高くなるということです。貸切バスの事件を全員がしっかりと反省していただきたい。人命はGDPより絶対に大事なはずです。
行政書士鈴木事務所は、
当社調べ、家系らーめんNo.1!!横浜市港南区丸山台の「はま家」です。お店の人も超感じが良い人です!!