決算書は分厚いですが中でもやはり重要なポイントとそうでないポイントがあります。
今回は「企業の収益性」を評価する代表的なところを解説したいと思います。
ぜひ自社の決算書で計算してみてください。
収益性というのは、言葉の通りです。
事業規模、資産規模に比べて経常利益がどれほどあがっているか、すなわちちゃんと利益をだしているか、という指標になります。
まずはみなさま、貸借対照表と損益計算書から下記の数字を抜き取って記載してみてください。
経常利益 | |
売上高 | |
総資産 | |
売上総利益 |
※売上総利益については下記の売上高総利益率を参照の上、産出してください。
売上高総利益率は下記のように算出されます。
売上高総利益率 = 売上総利益 ÷ 売上高
さて、御社の売上高総利益率はいくつになりましたか?
ここでいう売上総利益とは粗利のことを言います。
粗利については「損益計算書の構成-1」ページの
のところであるように売り上げから変動費というものを引いたものです。
目標:なんとか20%くらいに持っていきたいです。
これをよくするためにはどうしたらいいか、と言うと粗利を上げる(=売り上げを増やす、または経費を減らす。粗利率を大きくする。) につきます!
やはりトラック1台ごとちゃんと会社に利益を落とすような仕事をさせてあげなければいけません。
売上高経常利益率は下記のように算出されます。
売上高経常利益率 = 経常利益 ÷ 売上高
さて、御社の売上高経常利益率はいくつになりましたか?
売上高経常利益率は当然大きい方が収益性が高いと言えます。
まずは経常利益を黒字になっているところがスタートラインですね。
ということは営業利益を必ず黒字とする必要があるということです。
目標:経常利益が1~3%に行っていると非常にいいですね。
これをよくするためにはどうしたらいいか、と言うと利益を増やす(=売り上げを増やす、または経費を減らす。粗利率を大きくする) につきます!
ROAで使う”利益”は純利益だったり営業利益だったりしますがここでは経常利益を使用します。
総資産経常利益率は下記のように算出されます。
総資産経常利益率 = 経常利益 ÷ 総資産
さて、御社の総資産経常利益率はいくつになりましたか?
総資産経常利益率は当然大きい方が収益性が高いと言えます。
総資産というのは「貸借対照表の構成」ページで掲載されている「資産の部合計」か「負債・純資産の部合計」のいずれかの数字です(どちらも同じ値です)。
これもやはり、まずは経常利益を黒字になっているところがスタートラインですね。
ということは営業利益を必ず黒字とする必要があるということです。
目標:1~2%は行っていたいです。できれば5%くらいにしたいです。
これをよくするためにはどうしたらいいか、と言うと利益を増やす(=売り上げを増やす、または経費を減らす。粗利率を大きくする) 、資産を減らす(ムダな固定資産は売却します。負債は減らす。割高な固定資産を再評価します)につきます!
いかがだったでしょうか?
%の数値もともかくですが、とにかくなにがなんでも経常利益を黒字にする必要があります。すなわち営業利益を黒字にしなければいけない、ということです!
ギリギリ赤字にするようなことはせずに、利益を出してたくさん税金を納めてください!
それは現金としては減少しますが、決算書の上にはそれ以上に大きな財産として残ります!
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